2013年03月29日
2013年03月28日
2013年03月27日
騒がしい 小鳥たち
そぼ降る 春の雨
身体は 濡れて
冷たい 雨
温かいものが
欲しくなる
一杯のうどんを
啜ろうとする
窓の外に 雨から
逃げた 小鳥たち
軒下で 騒いでいる
雨で 餌をとりに
いけないのか
腹を空かして
しまったのか
それとも 少ない
餌の 取り合いか
大きな 声で
囀りあう
箸には うどんが
はさまったまま
食する 動作は
止まったまま
囀りの声が
静かになるまで
私の心は 囀りに
奪われている
雨音が 激しく
外は まるで
夕方のように
薄暗い
まだ小鳥は 騒いでいる
雨が 降り止まなければ
濡れてでも 餌取りに
行くのだろうか
あれや これや
考えている内に
すっかり 箸先の
うどんは乾いて
しまった
また汁へ 付け直して
思い切り うどんを
啜る
私も 小鳥と
変わらない
一口の 餌に
騒いでいる
雨は まだ止まぬ
大きな 音を立てて
大地を 濡らしていた
--------
井上陽水 / カナリア
--------
身体は 濡れて
冷たい 雨
温かいものが
欲しくなる
一杯のうどんを
啜ろうとする
窓の外に 雨から
逃げた 小鳥たち
軒下で 騒いでいる
雨で 餌をとりに
いけないのか
腹を空かして
しまったのか
それとも 少ない
餌の 取り合いか
大きな 声で
囀りあう
箸には うどんが
はさまったまま
食する 動作は
止まったまま
囀りの声が
静かになるまで
私の心は 囀りに
奪われている
雨音が 激しく
外は まるで
夕方のように
薄暗い
まだ小鳥は 騒いでいる
雨が 降り止まなければ
濡れてでも 餌取りに
行くのだろうか
あれや これや
考えている内に
すっかり 箸先の
うどんは乾いて
しまった
また汁へ 付け直して
思い切り うどんを
啜る
私も 小鳥と
変わらない
一口の 餌に
騒いでいる
雨は まだ止まぬ
大きな 音を立てて
大地を 濡らしていた
--------
井上陽水 / カナリア
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2013年03月21日
2013年03月19日
春の香り

菜の花や 渡りの鳥の 賑やかさ
少し 重たい
病み上がりの身体
天気も良いし
ちょっと外の
空気を吸おうと
いつもの 散歩道
遠出は止めて
ぽっくり ぽっくり
足を運ぶ
背中に当たる
日差しが 暑い
ウィンドブレーカーが
春の風に 揺れる
それほど 強くないから
気持ちが良い
暫く行くと 杖を突いた
腰の曲がった おじいさん
前のめりに 倒れそうな
格好で路傍の草を
むしっている
すぐ脇の 田んぼは
きっと このおじいさんの
土地なんだろうな
そう思いながら
おじいさんに声を掛けた
こんにちは!!
今日は 暑いくらいですね
腰を曲げたまま
ああ そうじゃの
そう言うと
草むしりに 専念している
良く見ると 黄色い菜の花
その周りの 雑草を
採っている
ちょっと 春の風景を
見た気がして
ほんのり 心が
温かくなった
頭の上の 古木に
渡りの鳥が
止まっているのか
騒がしいほど
啼き叫んでいる
身近な所に来た
春の 香り
ゴツゴツした
じいさんの手が
頼もしく 感じていた
2013年03月16日
2013弥生俳句第五編
侘び寂に 枯れ草揺れて 春の風
軒先を 過ぎ行く風に 小鳥啼く
行く雲や 春の風寄せ 窓叩く
庭草に 鳥が飛び交う 春の暮れ
山道を 覆いし花に 春遍路
浜通り 深き蒼にも 海の鳥